曲を作ろうと思ったのは2
前回、曲作りのことで何故曲を作りたいと思ったのかを話しました。
それから、10年以上も曲を書き続けてきたのはなんでなのかを語りたいと思います。
曲を作るというのは本当に労力を要するものです。
長い、短い、メロディから、歌詞から、アレンジから、取り上げればたくさんありますが、まず曲を作ろうということ自体に労力を要します。
今だって、ふと出てきたメロディを曲にするのは相当大変なことです。しかも自分というオリジナルをもってしてその作業をするのですから、本当に苦労します。
じゃあ、何故そこまでして曲を作りたくなるのか。作り続けるのか。
今でもそうですが、自分の意見を言うのが得意ではありません。
もっと言えば、反対や傷つく可能性がある意見を言えません。対等に話したいはずなのに、相手のことを考え過ぎるあまりにどうしても自分を下げてしまいます。
社会人になって少しはマシになりましたが、それでも自分に劣等感を感じています。中学高校の記憶を引きずったままだからなのでしょうか。自分でも不思議ですが。
しかし、歌は「高杉尊」をしっかり映してくれます。
僕らしい言葉で、言い方で、伝え方をしてくれます。
ストレスも、不安もそこにはありません。
僕が僕として言いたいことをまっすぐ届けてくれます。
歌は立場を超えてくれます。だから過去の痛みとか、夢とか、理想とか未来とか恥ずかしいこと、蓋をしてしまいがちなことを遠慮なく言えます。
ただ、その表現はまだまだ追い付かず、奮闘中ですが…
とにかく、曲を作ることで抑えられてた思いも、本当は自分はこんなやつなんだ、を書くことで、自分を保っていられるから、曲を書き続けているのかなと思います。
そんなふうにして僕を僕にしてくれた「歌」を届け続けることで、いつか自分と同じような経験を持った誰かにとって自分が曲を書くことで生き続けてくれる理由になれたら、なんて思います。
曲を書きたいと思う原動力のお話でした。